暮らしと数字を、つなげる額面 → 手取り → 収支
- 額面の年間収入420万円
- 税金・社会保険料84万円を引く ↓
- 可処分所得(手取り)336万円
- 年間支出306万円を引く ↓
- 年間収支+30万円
420 − 84 = 336、336 − 306 = 30。手取りを入口にしたら、同じ税金・社会保険料をもう一度引きません。
金額・利率は本文と同じ学習用の架空条件です。
01「収入」と「手取り」を分ける
年間給与収入420万円、税金と社会保険料の合計が84万円と与えられたら、可処分所得は336万円です。84万円は教材が指定する架空の金額で、実際の負担率を示すものではありません。
所得税の給与所得や課税所得は別の計算概念です。ここでは家計の計画に用いる可処分所得の基本に範囲を絞ります。
整理して、見比べる手取りと年間収支の整理
| 項目 | 架空の年間金額 | 扱い |
| 額面の給与収入 |
架空の年間金額420万円 | 扱い差引き前 |
| 税金・社会保険料 |
架空の年間金額84万円 | 扱い教材で与える合計 |
| 可処分所得 |
架空の年間金額336万円 | 扱い420−84 |
| 年間支出 |
架空の年間金額306万円 | 扱い生活費288+一時支出18 |
| 年間収支 |
架空の年間金額30万円 | 扱い336−306 |
02毎月と毎年を同じ単位にする
月額の生活費を年収とそのまま比較すると、期間がそろいません。毎月同じ24万円の支出なら一年で288万円です。
毎月の支出に含まれない帰省費や家電の買替えなど、一時的な支出も別に足します。何がすでに含まれているかを確認し、同じ費用を二重に数えないようにしましょう。
03年間収支は、一年間の差額
可処分所得336万円、年間支出306万円なら、年間収支は30万円の黒字です。これは年末に持っているお金の総額ではありません。
年初の残高は別にあるからです。また、給与天引きの貯蓄などがあると、振込額とこの計算上の可処分所得が一致しない場合があります。
明細の各項目の意味を確かめます。
LET'S THINK TOGETHERひとつ、いっしょに考えよう。
年間給与収入420万円、税金・社会保険料84万円。月々の支出24万円に加え、年18万円の一時支出がある。年間収支はいくら? 重複する費用はない。
- 手取りの基本額:420−84=336万円。
- 年間支出:24×12+18=306万円。
- 年間収支:336−306=30万円の黒字。期末残高ではなく、その年の差額です。
CHECK YOUR UNDERSTANDING
手を動かして、確かめよう。
自作問題
問題の条件を読み、自分の答えを考えます。間違えても大丈夫。考え方を確かめてから、もう一度挑戦できます。
問題と解説を読む
先に自力で考えてから、解答を開いてください。
給与収入480万円、税金・社会保険料96万円。他の収入はない。可処分所得はいくら?
384万円
480−96=384万円です。税金・社会保険料は問題で指定した架空の金額です。
- 480万円:差引き前の額面です。
- 576万円:税金等を足すのではなく差し引きます。
- 96万円:96万円は差し引く負担額です。
月々の支出22万円と、それに含まれない年24万円の一時支出。年間支出はいくら?
288万円
22×12+24=288万円です。月額を年額にそろえてから合計します。
- 46万円:月額と年額をそのまま足しています。
- 264万円:年24万円の一時支出が抜けています。
- 552万円:一時支出を毎月24万円としていませんか。
年間の可処分所得360万円、年間支出330万円。この年の収支は?
30万円の黒字
収入−支出=360−330=30万円。収入の方が多いため黒字です。
- 330万円の黒字:330万円は支出の額で、差額ではありません。
- 690万円の黒字:収入と支出は足さず、差を求めます。
- 30万円の赤字:収入が支出を上回るので黒字です。
可処分所得を収入欄に入れた。差引き済みの同じ税金・社会保険料を、さらに支出欄へ入れると?
負担を二重に差し引いてしまう
入口の収入を額面にするか手取りにするかで、差し引く項目を整理する必要があります。
- 収支が必ず正確になる:同じ負担を二重に引くため、収支を過少に計算します。
- 可処分所得が額面に戻る:さらに引いても額面には戻りません。
- 資産の時価がわかる:資産評価とは別の計算です。
「読み終えた」と、確認問題での「理解確認」は別々に記録します。