けがの原因を先に確認する

労災保険の給付対象となる業務・通勤災害には、健康保険を使うことはできません。本人や勤務先が好きな方を選ぶものではありません。

一方、仕事や通勤に関係しない私生活の病気やけがは、公的医療保険を確認する場面です。業務との関係が不明なときは、教材の短い説明だけで決めず、勤務先や関係窓口で確認します。

整理して、見比べる健康保険と労災を分けるの整理
確かめること架空の場面考え方
原因 私生活のけが 加入する公的医療保険を確認
原因 労災対象の業務中のけが 労災保険の手続きを確認
費用 病院の治療費 医療に関する給付
所得 病気で休業し収入が減る 傷病手当金等の要件を確認

公的医療保険の加入先は人により異なる

勤務先で加入する健康保険と、市区町村等の国民健康保険は、いずれも公的医療保険ですが別の制度です。年齢や加入状況による他の制度もあります。

「健康保険」という制度の給付を、そのまますべての公的医療保険に共通だと思わないことが大切です。被保険者本人か被扶養者かという違いも、給付の対象に関係します。

治療費の保障と収入の保障を分ける

健康保険には治療の費用に関する給付のほか、被保険者が病気やけがで働けず休む場合の傷病手当金などがあります。後者は休業中の生活を支えるもので、医療費の領収書を精算する制度とは役割が違います。

ただし休めば自動的に受け取れるものではなく、労務不能、待期、給与の支払い等の要件を満たす必要があります。今回は給付額や日数の計算を扱いません。